サッカーの基本あれこれ
(1)パスとは
サッカーの技術の中で、シュートやドリブルは華やかですが、パスは最も重要な技術の一つです。前線では30%、中盤では60%、DFラインで
はほぼ100%のパス成功率が必要です。まず、短いパスを確実に蹴れる(パスが狙ったところにつながる)練習をすべきだと思います。次に距 離を広げたり、強いパス・浮かしたパスなど種類を増やしていくことが基本ではないでしょうか?
基本といえば、最初はインサイドキック(足の内側)で蹴ることが重要です。レベルが上がるほど、インサイドキックは多用される傾向にあるか
らです。
(2)フォワードの種類
得点することが仕事のフォワードは、どうやらタイプ別に分けられるみたいです。
ストライカー 特にシュートを宿命づけられたFW。まあ、FWだったら打たなきゃだめだけど^^;
ポストプレーヤー ボールを前線で受けて楔(くさび)になる。的確にパスを出すことと、肉体的な頑丈さ(つぶされない)が要求される。
これが出来ると褒められます。
ドリブラー ドリブル突破命!のFW。MFでも当てはまるけども一応・・・。
センターFW ポジションが真ん中のFWに対していう。ポストプレーヤーの場合が多いと思います。
ウイングFW 3トップ(FWが3人)の場合に両サイドのFWをさしていう。ドリブラーや、開いてセンターリングを上げたりと、
色々仕事があるみたい。
FWは、とにかく得点することが仕事です。なるべくシュートを打ちましょう。あとオフサイドには十分注意してね。
(3)サッカーのフォーメーションの種類
サッカーのフォーメーションを決めるのって楽しいですよね。日本代表を真似てみたりなど・・・。でも、システムを先に決めて、選手を当てはめ
ると必ず破綻するんですねこれが(><) GKを除いたフィールドプレーヤーのみで、「DF-MF-FW」の順で、それぞれの人数を当てはめた言 い方です。以下に代表的なシステムをご紹介いたします。
4-4-2 ジーコ監督が攻撃的という布陣。DF4枚で何を言うか!って両サイドのDFはオーバーラップ(駆け上がる)して前線サイド付近からクロス
ボールを上げたりするんですよ。ただし、両サイドとも一緒に上がらないこと。片方が上がったら、片方は残ります。
3-5-2 トルシエ監督が、好んで使った日本人に合うフォーメーション。体格で劣る日本人が、オフサイドトラップを武器に2002年日韓ワールドカ
ップでベスト16に入ったフラットスリーはこのシステムです。現在も、多くのJリーグチームが採用しています。ただし、オフサイドトラップを失敗 すると一転大ピンチです。
3-4-3 かなり前がかりな布陣。パスに必要な三角形をつくりやすいが、トータルフットボール(全員の意識が、守備・攻撃ともに統率され動く)が
出来ないチームは自滅するでしょう。
3-6-1 中盤に人数をさいたフォーメーション。様々な展開が出来ます。
4-5-1 カウンターをする場合に優れた陣形。FWにはかなりの負担ですが・・・。
5-3-2 or 5-4-1 守備は堅いです!でもこのフォーメーションに明日はない!
(4)選択肢を増やす
選択肢とは、ボールを受けてから次のアクションはどれにしようか?ということです。前方にスペース(相手が居ないフリー空間)があればドリ
ブル。なければパス。短いパスなのか?長いサイドを変えるパスなのか?そのパスのスピードの加減や、浮かせた相手の裏をつくパスなど。ゴ ールに近ければシュートの選択もありますね。
このように、相手が来たらどのように対処しようというイメージトレーニングと、普段からのドリブル・パス・シュートの技術の向上に目的が出来
ます。普段から出来ないことが、試合で出来たとしてもそれは身についているとはいえません。何度も繰り返し行う、地道な練習ほど大切なも のはありません。
(5)ヘディング技術
ヘディングにおいて一番大切なのは、ボールを怖がらずに良く見ること!これに尽きます!!(たとえメガネを壊しても^^;)慣れてきたら、いろん
な角度で合わせて思い通りにコントロールできるようになると、コーナーキックが面白くなりますよ。
(6)守備の基本
私が考える守備の基本は、コースを消して応援を待つことです。私に守備力がないことも要因の一つですが、両ゴールポストと相手FWを線で
結んだ三角形を意識して、そのスペースを潰す必要があります。GKやセンターDF・ボランチなどとの連携でピンチの芽を摘み取りましょう。
このような形が望ましい。(三角形を意識する)
サイドに動いても、シュートコースを消せるので大丈夫!
パスされるのはしょうがないので、ついた相手には抜かされないようにして味方DFと連携をとる。
数的に有利ならば、他のDFがバックアップに入ったらコースを消していたDFがボールに詰めて勝負に出る。
(GKかセンターDFが、声を出して指示を出す必要があります)
連携で大切なことは、声を出すことです。
守備の司令塔が、ボールに詰めさせるのか?距離を保つのか?を判断したり、守備全体を把握します。
(7)ゴールキーパーとは
一人だけ違う服装のこの人は、他のプレーヤーと違い手を使うことが出来ます。ただし、味方のバックパスがヘディング以外の場合、GKは手
で処理することが出来ません。それと、キーパーチャージというファールがあるくらい、GKは保護されています。それだけに大切なポジション で、声を出して守備に指示を出したりするチームを支える屋台骨です。確実な判断、確実なキャッチング、飛び込む勇気・・・求められる適正は 非常に多いです。気持ちを強く持ちましょう。
(8)味方選手の特徴を把握する
様々なスポーツにおいて、チームワークは大切ですがサッカーも同様です。その一つに選手の特徴を把握することがあります。ボールを足元
に欲しいのか?少し前に欲しいのか?逆に言えば、ボールを足元に出してくれるプレイヤーか?少し前に出すプレイヤーか?など、話し合った り試合の中でお互いの癖や長所・短所が出てきます。そんな中でコミュニケーションをとって解決・前進していくこともサッカーの醍醐味の一つ です。
(9)3バックと4バックの動き
3バックの注意・・・・・・横に広がり過ぎない!コンパクトに!両サイドのMFが守備参加します。
4バックの注意・・・・・・攻撃時に両サイドのDFは攻撃参加!でも、片方が上がったら片方は残る。
このように、どちらの場合もDFラインには3名のDFを残す必要はある。しかしラインを押し上げて、DFとMFの距離を縮めたり、広がり過ぎな
いようにとか、サイドの攻撃参加とかの指示を出すことが必要です。
(10)コーナーキックとは
コーナーキックは、最も得点に結びつきやすいチャンスの一つです。ゴール方向に曲がるキックと、ゴールから逃げていくキックと2種類に分
けると(真直ぐ来るものもありますが、ここでは除外・・・)前者は、直接ゴールを狙うか味方が触るだけで得点する確率が高いキックです。後者 は、味方の頭にあわせる「GKが前に出て処理しにくい」キックになります。
コーナーキックは、キッカーの出来が鍵を握ります!良質なキックをけることはもちろんですが、どこにけるかも問題です。キッカーに対して味
方攻撃陣は以下のようなポジショニングを行います。
「ニアポスト」
キックサイドに近いゴールポスト側 GKの視界をさえぎる動きとポジションどりで、低いクロスはゴールも狙う。
「センター」
真ん中 フリーになればゴールする確率は大きい。DFやGKをかく乱して、激しいポジションチェンジを行ったりする。主要な相手DFとぶつかるこ
とが多いかも。
「ファーポスト」
キックサイドから遠いゴールポスト側 比較的フリーになりやすい。直接ゴールを狙ったり、もう一度折り返したりもする。
これらのポジションで、フリーの選手に合わせたりするわけですが、一番大切なのは「きちんと顔を上げてプレーの状況を把握しているか?」
が重要です。普段から練習をして見ましょうね!チームの思惑通りに、ゴールが決まったときは気持ちいいものですよ^^
(11)攻撃と守備の切り替え
サッカーには、トータルフットボールという言葉があるらしい。それは、全員守備・全員攻撃に他ならない!みんながシュート・ボールに寄って
いってディフェンスすることではもちろん無い!!FW・MF・DF・GKのそれぞれの守備・攻撃に転じた場合の役割をまっとうすることが重要です。
攻撃(ボールを持った瞬間から)チャンス:相手の守備陣が整ってないこと
守備(ボールを奪われた時点から)ピンチ:シュート直前ではなく、パスを展開してシュートチャンスまで持って行きそうな時をさす
FW 攻撃的MF
○相手よりすばやく攻撃のポジションに入る
○パス・シュートのイメージをして展開する
×ボールを奪われたことを残念がる
×味方に文句を言って守備に入らない
○ボールを取られたら、すぐに走って追いかけてパスミスを誘う
DF 守備的MF
×味方がボールを奪ったからといって休んでしまう
○攻撃に参加!すばやく前線に走りこんだり、パスの中継役になる
○相手よりすばやく守備のポジションに入る(パスコース・シュートコースをふさぐ)
GK
ゲームの流れ(ピンチ・チャンスのイメージ)を考えながら、ポジショニング・声だしをする
※ピンチとチャンスを意識しながらプレーをする。
※攻守の切り替えの速さを左右するのは「集中力」相手より先んじてプレーをする。
※チームとしての攻守の切り替えは、一人一人が練習するしかない。(勝敗を左右するかも?!)
(12)ボールを持ってない選手の役割
サッカーの試合に、ボールは一つしかない。
だからボールに触ってない人のほうが多いわけで、そんな選手はどのように動けばよいのか解説します。
【スペースに走る】‐‐‐誰もいない、空いたスペースに斜めに走りこんでパスをもらう。パスの出し手はそこに走りこむと予測してパスを出す。
【おとりになる】・・・味方のシュート・パスコース確保のための動き。図は左サイドに味方が流れてDFを誘い出す。その開いたスペースに右サイ
ドから走りこんできた選手にパスをするも良し、そのままシュートをするも良い。
●ボールだけでなく、敵・味方の選手の動きを意識してよりハイレベルなサッカーを目指してください^^
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