審判のポイント2010
審判のポイント2010(2010年6月1日改訂)
1.審判は正確なジャッジで円滑に試合を行うのが最大の目的
2.正確なジャッジのためには形(ポジション、姿勢)も重要
3.形も含めた正確なジャッジは選手、コーチ、観客に納得性が高い
4.正確なジャッジにはアドバンテージも含む

 試合前

















 試合開始の少なくとも10分前には試合会場に服装を整えて集合
 服装等
・ 審判の服装がピシッとしていないと子供たちもだらける
・審判章は必ずつける(左腕にフェアプレーバッジ(黄色)、右腕にリスペクトパッジ(円形)を付けると理想的)、ボタンは上の
 端まで留める、ストッキングも暑いときも上までしっかり上げる、上着はズボンの中に、爪も切つておく
・ 副審でも時計は必須、ホイッスル、試合の記録カード、鉛筆(ゴルフ用、雨の場合に記録が難しいのでボールペンは避け
 る)、レッドカード、イエローカードも持つておく(副審も主審が怪我をした場合等に備えて持つておく)
・ ホイッスルは手首に巻きつけるタイプが良い
・ 時計はタイマー型でできればバイブレーションタイプがいい(うるさい会場でも気がつきやすい、子供たちにタイムアップが
 わかりにくい)、主審は右手にランニングタイム用+左手にロスタイムをカウントできるタイマーが理想
主審と副審で必要事項の確認
・ 試合時間(15分?20分?)、何人制、選手の交代方法を含めたその試合の要綱
・ ローカルルールの確認(コ‐卜が変形、木等の障害物がある、グランドに危険な場所がある(マウンド、マンホール等))
・ フアールのとり方(厳しめ?ゆるめ?)
・ スローインのときの分担(副審は足、主審は手)
・ 主審の見えないファールがあつたときの副審へのフォローの依頼(ペナルティエリア内は主審の専権が良い)
・ オフサイドに対する役割分担→通常は常に副審カミオフサイドラインだがペナルティエリア近くのフリーキックの場合は副 
 審にゴールラインを見てもらう場合も多い→アイコンタクト等でその都度判断できるとさらに良い

主審 副審
試合直前






副審が集まつていない場合は副審の代行
副審のチェックを確認しながら子供たちにいろいろと話しかけて
あげるとみんなリラックスする
試合球のチェック(空気の入り具合→男子は0.8、女子は07程度
か?)、チェックが終わつたら両チームのキーパーに軽く投げて
あげ感触を確認させる
コイントス(サイドラインでする場合が多い)、審判が面(Aチーム
が表面等)を指定、指定したほうが出たチームがフィールド選択
記録用紙にキックオフチーム、フィールドをメモ
ユニフォームチェック(主にすねあて、スパイクの裏(金属製の歯はダメ)、上着をズボンの中に入れているか、ストッキングはしっかりあげているか、靴ひもはほどけていないか)
キーパーも含めたユニフォームの色が混同しないかをチェックし混同しそうな場合は主審と相談→公式戦は事前にコイントスで負けたほうがセカンドユニフォームに着替えさせる(練習試合ではビブスをつける等の対応もあり)
爪のチェック(伸びていると怪我の原因)
チェックをしながら子供たちにいろいろと話しかけてあげるとみんなリラックスする
キックオフ直前 副審がゴールチェツクし所定の位置に着くまで待つ
キーパー、副審に「OK?」と聞く
ゴールネットに穴がないかチェック
穴があった場合は主審に一言言つておき、ゴールの
判定に注意が必要なことを認識
キックオフ キックオフ側の左後ろでセンターサークルの少し外にポジション
をとる
先にタイマーをスタートさせてホイッスルをしつかりと1回長く吹く
ハーフラインを踏み越えないように指導
必ず前方にボールが転がるように指導
主審の笛と同時にタイマーをスタート



試合中






1分ぐらいたつたらタイマーがきちんと動いていることを確認
動いていなかった場合はプレーが止まつたときに試合を止め
て、副審か第4審判に時間を確認
サイドラインを出たときなどには副審と出来るだけ目をあわす
ようにする、早めに副審を見るタイミングをつかんでおく
自信の無いときは「明らかなハンド」と「片方だけが転んだファ
ール」のみを取るようにするといい
対角線審判法を忘れずに
バントキック等でボールが空中にあるときはボールの落下点
を予測してその周辺でファウルがないか注視する
内側の腕にフラッグを持つ→基本的にはゴールライン
に向かつて走ることが多いので左手にフラッグを持つ
自分サイドに誰もいない場合はセンターラインを体の
中心にして正対し左手にフラッグ
フアール(オフサイド)やスローインのサイドの指示の
時はできるだけ主審と目をあわすようにする
自分サイドに攻めてきたときが要注意(ボールを見な
がらオフサイドラインキープ→なかなか難しい)
スローイン 副審に同じ 大きく蹴りだされてしまつた場合はスローインの場所を
明示してあげる(指さし等)と良い
コーナーキック 副審の反対サイドからゴール前を確認できるポジションをとる
ボールではなくゴール前をよく見ておく
ゴールラインにポジションをとる
ボールが静止していない場合は主審に合図する
相手が7m以上離れていない場合は主審に合図する
フリーキック




フリーキックは蹴るほうがすべての優先権を持つているためセ
ット後すぐに蹴ってもOK→ そのため主審は蹴るのを妨げるポ
ジションをとつてはいけない
ボールが所定の位置にセットされていない場合、ボールが静
止していない場合はやり直しを命じる
セット後蹴るまでに時間がありそうな場合は守る側に距離をと
るように言つたほうがよい→その場合でも蹴る側から依頼が
ない限りは距離を測る必要はない
距離をとるために試合を止めた場合はホイッスルで試合再開
オフサイドポジションキープかゴールライン確認かを
主審とアイコンタクトで確認する




ゴール 基本的に笛は吹かない
紛らわしい場合は笛を吹く(低学年も吹く場合がある)
ゴール後に両チームがもめてフェアプレーでない行為が発生
する場合が多い→記録をとりながら周りにも目を配る
ゴールに入つたことを確認してからセンターライン方向
に走る
ゴールに入つたかどうか微妙な場合は入つた場合に
フラッグを上げるのが普通
ゴールの記録を取つた方が良いが主審とはタイミング
をずらしてファウルがないか周りに目を配る
ハーフタイム ピッピーと2回鳴らすのが主流、手はどうでもよさそう
5分間はしつかりとるが、試合開始を促すホイッスル(ピツピ)
は4分半ぐらいでは鳴らす
主審と副審で前半のファールのとり方、問題のある子、等の
意見交換
主審に気がついたことを積極的に進言

4審からも積極的に進言
試合終了 ピッピッピーと3回鳴らすのが主流
最後のピーでセンターサニクルのほうに手を伸ばすのが主流
ボニルを持つてみんなに一言(X対△で○の勝ち、いい試合
でした等)
礼をさせたら正面の相手と握手(試合が終わつたら友達!)
本部に試合結果の報告(主審の責務)
その他 公式戦はPKの場合もあるので、PK戦のやり方は必ず覚えておく
良いプレー(相手ボールなのにポールをとりに行つた、自らファウルを申告した等)には積極的にグリーンカードを出す


  最後に!
主審はいい試合を子供たちにさせてあげることが使命
審判が出来るだけ目立たず、ファールが少ない試合が理想(ホイッスルがいっぱい鳴る試合、よく止まる
試合は良くない)
そのためには試合中に子供たちに指導していくことも大切
荒れそうな試合が指導や効果的なジャッジで良い試合になった時に審判の醍醐味を感じる


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